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『妖精』と『天使』~アグネスと桜田淳子さん~その心の自由 [桜田淳子]

1972年、日中友好が高まり、その象徴として、中国から2頭のパンダが送られる。

そして、芸能界には一人の妖精がやってきた。

アグネス・チャンである。

彼女は、ミニスカートとハイソックスで、一躍アイドルになる。

そして、友好ムードの中、その愛くるしい歌と、たどたどしい日本語とともに、日本中のお茶の間にやってきた。

それは、9月、『スター誕生』から一人の天才的アイドルが誕生した後のことだった。

日本と中国のアイドルを約束された二人が対決することは、この時から始まっていたのかも知れない。

その時は、1973年訪れる。

4月発売の『妖精の詩』は、僕の心に深く刻まれた。

僕には、妖精に思えた。


アグネス・チャン_妖精の詩

この年の2月、桜田淳子さんが、歌手デビューする。

それまで、雑誌や、テレビで予告編的に流される様子が今もおぼろげながら思い起こされる。

そして、『妖精の詩』を挟むように、『天使も夢見る』『天使の初恋』をリリースする。

デビューにして、妖精と天使が、同じステージにたつことになった。
桜田淳子 天使の初恋

当時、僕はどう理解していたのだろう。

正直言うと、絶大な国民的アイドル天地真理、南沙織の時代であり、僕自身もパッケージとしての彼女らが好きだったというほか無い。

しかし、アグネス、淳子さんというスター候補生の活躍、そして、年末に向けての結果的な賞争いを通して、次の時代が予定されていたことは、今更書くまでもない。

そして、天使と妖精は、順調に僕らのこころの糧となっていったと思う。

しかし、この二人、同じアイドルでありながら、タイプが異なるように見受けられるのだが、宗教がらみがささやかれることは、非常に残念なことである。

アメリカではほとんど問題にならない、宗教問題が日本だと大きなウエイトを占める。

文化の違いといってしまえばそれまでだが、教育のあり方も含めて、日本人が考え直さなければならない、心の自由の問題があるような気がする。

そして、現在の日中関係に思うとき、領土問題、歴史認識、など両国の壁は高まるばかりであることを思うとき、政治の無力さを痛感する。

それとともに、芸能を始め、民間レベルでの交流の重要性を感じる。

両国の問題の解決なしに真の繁栄は訪れないのかも知れない。

お互いの欠点を指摘するのではなく、お互いの欠点を認め合う姿勢こそ大事だと思うのだが。

1973年のアグネスと淳子さんの賞レースでの微笑ましい光景が懐かしく思う。

と同時に、彼女らのつないだ友好の架け橋を、大人たちが無駄に消費していないだろうか。

追伸 動画のUP主様に感謝します。

 

 


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