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なぜ桜田淳子だったのか [桜田淳子]

1973年、14歳で芸能界にデビューし、芸能界の勢力地図を塗り替えた少女がいた。

いきなり、その年の新人賞を総ナメにした。『天使』とは、彼女の代名詞となった。

『立っているだけでも天才』といわれた桜田淳子の登場だった。

しかし、後々その個性的なキャラクターのために、思わぬ方向に事態は進んでしまう。

なぜ、あの忌まわしい事件は、桜田淳子でなければならなかったのか。

産経新聞の記事を紹介しよう
産経新聞 2012/06/09
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反日感情の例外 日本女性人気の秘密はどこに? 

【日本人が知らない日本】

 韓国では日本女性は昔から人気である。歴史がらみであれだけ反日感情があって、マスコミでは日本への非難、批判があふれているのに、日本女性の評判だけは例外だ。

 たとえば、昔から日本が登場する映画やドラマでは日本の男は決まって悪者だが、女性は韓国に理解のある「いい日本人」として登場する。

 日本女性に対するいい評判の背景には、古くは日本統治時代(1910~45年)に韓国人が直接、見聞きし体験して、神話的に言い伝えたことがある。

 「日本女性は優しく、礼儀正しく、愛嬌があって、従順で、男に尽くす」というのがそれだ。

 まさに「古いタイプの日本女性像」だが、古い世代の韓国人は今もそう信じていて、日本女性が話題になると眼を細める。

 筆者は1970年代のソウル留学当時、夜の酒席でそばに座った韓国女性から「日本女性は男によく尽くすんだそうですね。私も負けずにがんばらなくっちゃ!」とよく言われた。

 子供のころから父母あるいはじいちゃん、ばあちゃんからそう聞かされてきたというのだ。

 今でも韓国人にとっての日本女性イメージは「よく笑う、よくうなずく、よく“すみません”という」だが、これもどこか過去イメージに重なる。

 ところがその後、時が移り現代日本の体験者が増えるにつれ別の声が出始めた。日本帰りのビジネスマンなど「日本には美人は少ない。韓国女性の方がいい」というのだ。

 確かに北方系の韓国女性はスラリとしてスタイルがよく、顔の表情もきりりとしている。それに比べると日本女性は小柄で柔らかい。女子フィギュアスケートの「キム・ヨナと浅田真央」の違いだ。

 浅田真央は韓国には無いタイプだから、韓国男性にも「愛嬌と優しさ」で結構人気があるが。

 しかし国力増大や“韓流ブーム”などを背景に韓国人には近年、対日自信感が広がった。「韓国女性の方がいい」にはそうした心理もあるようだ。

 ところがしばらく前から、韓国社会に日本女性についてのある種の誤解(?)が広がっている。

 日本の週刊誌やビデオ、ネットなどを通じて日本女性のヌードやポルノが韓国社会に浸透した結果、「日本女性はすぐ脱ぐ」とか「淫乱だ」といったことが信じられ、そういう声がよく聞かれるのだ。

 この日本女性イメージは韓国人を困った行動に駆り立てる。たとえば日本の女子留学生が韓国人学生からよく迫られたり、韓流観光の日本女性がよく“被害”に遭ったりしている。

 しかも韓国の男性は一般的に女性には“押せ押せ”である。相手の都合や意向などは意に介しない。男女関係で「10回叩いて倒れない木はない」というコトワザまであって、それを実践するのだ。

 こんなコトワザがあるのは、実は韓国女性の方が押しに弱く、情にほだされて「倒れやすい」からといえるのだが…。

 男の立場での話ばかりで申し訳ないけれど「男にとって日本の女性と韓国の女性どちらが御しやすいか?」はなかなか解けないナゾである。(ソウル 黒田勝弘)

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この記事を読むと、不思議に謎が解けて来る。

日本が朝鮮戦争で復興に弾みがついたように、韓国は、ベトナム戦争特需で経済的発展を遂げたのである。実に1965年から1975年までの10年間に及ぶ。
戦争特需は、終わり、一時減速するものの、日本を手本に発展を遂げていく。

日本はどうか、1970年代位までは、この記事前段の女性が多かった時代で、70年半ば位の中ピ連あたりから、日本の女性像が少しずつ変わり始めたのかもしれない。

桜田淳子というキャラクターは、ファンなら常識かもしれないが、その古風さにある。
吉永小百合の再来と言われるゆえんである。
『すみません』というのは、彼女の口癖の一つでもある。

桜田淳子が、入信したのは本人の述懐によれば、19歳というから、1977年頃だ。

その頃、中ピ連から発展し女性党が、活動を始めるなど、ますます女性像が変貌し始めてきた。
桜田的女性は、進歩的女性には古臭くなってきた。むしろ鼻持ちならなくなったかもしれない。
『隠れ淳子ファン』が増えてくる。そんな日本の現状は、本人には、理解てきなかったかもしれない。

ここに、韓国人の持つ日本の女性像と桜田淳子の純潔の価値観が見事に符合することになる。

そして、姉の導きにより、身近な統一協会に入信することは、不思議なことではなくなる。
これがマインドコントロールとは、桜田本人も意識できないだろう。

時代背景と重ねるとそう考えざるを得ない。

『アイスルジュンバン』と言う彼女の著作は、家族を愛する彼女の伝統的価値観が表されている。逆を言えば、それ以外の教義は、彼女にとっては、無価値なものなのだ。

日本では、戦後崩壊した大家族的『家制度』の価値観の幻影を、統一協会の教義の中に見出したのだろう。

それだけのために。
只々、残念で仕方が無い。

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コメント 1

小がめら

遅ればせながら、つい最近「アイスルジュンバン」を読みました。この記事の結びの部分、まさにその通りだと思いました。そして、只々残念だということも。
by 小がめら (2014-01-01 15:14) 

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